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ヒンギスとコカイン疑惑(確)

昨年11月にすでに一報がなされ、本人は疑惑否定のまま現役引退、とグレーなまま越年した、ヒンギスのドーピング陽性問題(コカイン@ウインブルドン).
一応の幕引きが計られた.

◇ドーピング違反のヒンギス、2年間の出場停止@ロイター 1月5日

国際テニス連盟(ITF)は4日、ドーピング(禁止薬物使用)違反を受けて、女子テニスで元世界ランク1位のマルチナ・ヒンギス(スイス、27)に対し、2年間の出場停止処分を科したと発表した。
 加えて、昨年のウィンブルドン選手権で生じたランキングポイントと賞金12万9481ドルは没収扱いとなる。
ニュース記事中の『昨年のウィンブルドン選手権で生じたランキングポイントと賞金12万9481ドル』の内容を確認してみる.

ヒンギスの結果は3回戦敗退.

1R:ヒンギス (9) ○-× N・カバデー(イングランド), 6-7 (1-7), 7-5, 6-0
2R:ヒンギス (9) ○-× 中村藍子(日本), 6-1, 6-2
3R:L・グランビル(アメリカ) ○-× ヒンギス (9), 6-4, 6-2

2回戦で日本の中村藍子選手と対戦してストレートで勝った姿が印象的だった.
しかし、トータルで見れば1回戦から実力的にかなり差のある選手に2セットも苦戦して、3回戦はストレート負け.
取ったゲームトータルで見ると37対27で、万全とは言いがたい.

ちょうど直前に全仏を、でん部の故障でキャンセルした直後だったことも影響していたと言える.
3試合合計のポイントは90ptsだが、賞金が$50422とあり、冒頭のニュース記事と倍半分合わない.
些細なことではあるが、たった5万ドルと12万ドルでは大きく異なる.どっちが正だ?
(公式ページデータから)
WTA Championship Pts: 90 WTA Ranking Pts.: 90 Prize Money: $50422

* * * *

さて、問題の『コカイン』であるが、よく聞くものの、いかような効果があるのだろうか.

Wikiによれば、

粘膜の麻酔に効力があり、局所麻酔薬として用いられる。 この作用は、電位依存性ナトリウムイオンチャネルの興奮を抑えることで、感覚神経の興奮を抑制することによる。また中枢神経に作用して、精神を高揚させる働きを持つ。
つまりは、痛みをやわらげるというか痛み止めだな、おまけに精神も高揚させてくれるという.
具体的にコカインを摂取した場合、中枢神経興奮作用によって快感を感じ、とても爽快な気分になることができる、のだそうだ.

歴史をひもとけば、アメリカがベトナム戦争時にアメリカ軍兵士に対して士気を高めるためにコカイン摂取していたというから、過酷な環境で戦うような環境ではかなりの効果があるということだろう.

このデータを見る限り、精神面が試合を左右するテニスには効果があるのかもしれない.
痛みそのものも抑制するので、アスピリンなどの鎮痛剤以上の効果もありそうだ.

* * * *

ヒンギス自身が語っているとおり、潔白を主張するも、シロを争って法廷闘争をする気はないそうだ.
すでに1度引退したうえに27歳の年齢を考えると、何も無くてもトップレベルでツアーを周るのはもうキツイ.
法廷で戦ったとしても、得るものは少ないだろう.

だが、トップレベルの選手が、4大トーナメントで、よりによって100%クロになるコカインを服用したとは考えがたい.
いったい、どんな阿呆なんだ.

アメリカやヨーロッパの各国で麻薬として、所持や使用が規制されている薬物の一つであり、もちろん、日本でも麻薬及び向精神薬取締法で規制対象になっている麻薬である.
ドーピングでひっかかる、ひっかからない、の問題ではなく所持自体が法律に違反するイリーガルなブツだ.

カフェインとかなら、かなり「あり得る」と思うのだが、何かが間違っていると信ずる.
それでトップレベルの選手を完全引退に追い込む、出場停止2年とは...理解に苦しむ内容である.


一応本件に関する、Sony Ericsson WTA Tour公式見解は以下のとおり.

The Sony Ericsson WTA Tour has a zero tolerance policy when it comes to doping in sport, and fully supports the Tennis Anti-Doping Program, which is globally recognized as a world-class program in protecting the integrity of professional tennis. We support and will enforce the ruling of this independent tribunal under the Tennis Anti-Doping Program.

All of this said, we are saddened by this news as Martina has meant so much to fans the world over and made many positive contributions to the sport.

アンチドーピング方針を完全に支持.
裁判所の判決を支持して、実施するつもりである、と.

もちろんヒンギスに対しては、『私たちはこのニュースによって悲しませられます』と.

それだけは同感である.

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リンク

ドーピング違反のヒンギス、2年間の出場停止@ロイター 1月5日

コカイン@『ウィキペディア(Wikipedia)』

Tour CEO Statement re. Hingis Decision @Sony Ericsson WTA Tour

ヒンギスが全仏欠場 臀部の故障@AP共同 2007年5月16日

ウィンブルドン5日目女子◇自信を失うヒンギス 3回戦敗退@Tennis365 2007年6月30日

ヒンギスがコカインに陽性 使用否定し現役引退@共同通信 11月2日


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