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ゲド戦記とブレイブストーリー

この夏公開の2本のアニメ大作、『ゲド戦記』と『ブレイブ・ストーリー』.
公開時期、アニメであること、少年の冒険もの..それ以外に共通事項がある.

まずひとつめ.

原作が女性作家であること.

『ブレイブ・ストーリー』に関しては以前に書いた通り.
原作はベストセラー作家であると同時に、ドラマ/映画原作としても多数原作作品を世に送り出した、女流作家・宮部みゆき.

[過去記事]
2005/08/24
2つのブレイブ・ストーリー

2006/02/07

宮部みゆきメディアミックス


一方で、世界三大ファンタジーの一翼『ゲド戦記』は というと、女流作家・アーシュラ・クローバー・ル=グウィン.

この女流作家である二人が、少年を含む男性を主人公とした冒険ファンタジーをベストセラーにしている.
しかも、その微妙な少年心理の描写は、まさに体験したかのようなリアリティー.

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そして、物語のもっとも核心に迫る共通項2つめ.

ずばり、メインテーマの『内なる影との戦い』、完全なるものへの同一化、アイデンティティーという問題.

映画『ゲド戦記』は、一番の名作であるゲド戦記3巻をベースにオリジナル脚本らしい.

『内なる影との戦い』は、唯一のゲド自身が主役である1巻が、もっともテーマが近い.
だから映画の内容とはちょっと違うかもしれない.

リンク:『ゲド戦記』公式


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ティーンエイジャーである少年が成長するに従って、自分自身が認めたくないココロの暗黒部分.
次第に分離していく.

怒りやねたみといった、ヨーダが言わせれば「ダークサイドに落ちる」部分.
(スターウォーズだって、普遍的にはこのテーマだ)

次第にひとつの人格として形成され、別個の意思に基づいて行動する、本人の影.

最後まで苦しめられるが、全てを認めてその影と一体化を果たしたときに、全ての物語は収束し完結に向かう.

最大の敵とは、つまりに自分自身の暗黒面であり、その影.
それを敵とするのではなく、それも自己を構成する大事な1面として認めることに、人間としての成熟がある.


冒険物語のようで、最後は結局は自分自身の内面の物語という、微妙に鬱々とした読後感が両者の原作に共通するのだ.

ワタシはこういう鬱々とした読後感が大好きなのであるが.

果たして映画は、このあたりをどう表現したのか.
このままストレートだと、リピーターに恵まれず大ヒットは望めないだろう.

宮崎駿大監督の長男、素人である宮崎吾朗氏の初監督であることも含めて、注目していきたいものだ.

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